- SHIROアイスミント製品が「痛い」と感じるのは、メントールがTRPM8受容体を刺激することが原因で、肌のバリア機能や水分量によって刺激の感じ方が大きく異なる
- 肌質別に選ぶべき製品が異なり、敏感肌・乾燥肌にはボディローション、オイリー肌にはミスト、混合肌には部位別に使い分けることがポイント
- 刺激を感じた場合はすぐに洗い流し、使用前の保湿ケアと適切な保管方法で効果的に製品を楽しめる
清涼感たっぷりのSHIROアイスミントシリーズは、夏の暑さを忘れさせてくれる心地よい使用感で多くのファンを持つ一方で、「痛い」「しみる」といった声も少なくありません。
「気持ちいい冷たさ」と「痛みを感じる刺激」の境界線は人それぞれ。せっかく購入したのに使えないなんて残念な経験をしないために、このガイドでは製品の正しい選び方から肌質別の使用法、トラブル時の対処法まで徹底解説します。

アイスミント製品が「痛い」と感じるメカニズムと製品選び

「爽やかな使い心地のはずなのに、なぜか肌がピリピリする…」そんな経験はありませんか?この感覚には科学的な理由があります。
メントールと皮膚の関係性
SHIROアイスミントシリーズの特徴的な成分であるメントールは、皮膚に触れると「TRPM8受容体」という温度センサーを刺激します。この受容体は本来8℃以下の低温を感知するためのものですが、メントールはこれを化学的に活性化させ、実際の温度より冷たく感じさせるのです。
これが「清涼感」の正体ですが、同時に皮膚のバリア機能によってその感じ方は大きく異なります。健康な状態の皮膚であれば適度な清涼感として楽しめますが、バリア機能が弱まっていると同じ濃度でも「痛み」として認識されることがあるのです。
刺激を強く感じるケース
肌が乾燥している状態では水分不足で角質層が薄くなり、メントールの刺激を強く感じます。同様に、日焼け後の肌は炎症を起こして敏感になっているため注意が必要です。また、傷や湿疹がある場合はバリア機能が部分的に損なわれているため、その部位には使用を避けるべきでしょう。顔や首など皮膚の薄い部位や、入浴直後で肌が温まり毛穴が開いている状態でも刺激を感じやすくなります。肌の水分量が少ないほど、メントールの刺激は強く感じられるため、使用前の保湿ケアが重要です。
SHIRO製品別の特徴と選び方
SHIROのアイスミントシリーズには複数の製品がありますが、それぞれメントール濃度や使用感が異なります。自分の肌に合った製品を選ぶことが、心地よい使用体験への第一歩です。
ボディミストとエクストラクールの違い
ボディミスト(通常版)はメントール濃度が中程度で、さっぱりとした使用感が特徴です。広範囲に使用しやすく、清涼感は中程度、刺激も比較的マイルドです。一方、ボディミストエクストラクールはメントール濃度が高めで、強い冷感を求める方向けです。清涼感は非常に強いですが、刺激も強いため敏感肌の方は注意が必要です。
「とにかく強い冷感が欲しい!」という方はエクストラクールが向いていますが、初めて使用する方や肌の敏感さが気になる方は通常版から試すことをおすすめします。
ボディローションとボディミストの使い分け
ボディローションはメントール濃度が中~低めで、保湿成分も配合されているため、乾燥肌の方に向いています。清涼感は中程度で、刺激もマイルドです。一方、ボディミストはサラッとした使用感で洋服の上からも使用可能ですが、アルコール成分が含まれているため乾燥肌の方は使用後の保湿ケアが必要です。
乾燥が気になる方や、よりマイルドな使用感を求める方はボディローションが適しています。ローションタイプは保湿成分がメントールの刺激を緩和する効果もあります。
肌質別の最適な使用法とトラブル対処法

同じ製品でも肌質によって反応が大きく異なります。自分の肌質に合わせた使い方で、トラブルなく快適に使用しましょう。
敏感肌の方への使用アドバイス
敏感肌の方はバリア機能が弱いため、メントールの刺激をより強く感じやすい傾向があります。まずはパッチテストを必ず行い、ボディミストよりもボディローションを選ぶことをおすすめします。使用する際は通常より距離を取って(30cm以上)スプレーし、使用前にしっかり保湿すると良いでしょう。首や胸元など敏感な部位は避け、少量から使い始めて徐々に慣らしていくことが大切です。
エクストラクール製品の使用や顔への使用、日焼け後や肌トラブル時の使用、入浴直後の使用は避けるべきです。
乾燥肌の方への使用アドバイス
乾燥肌の方は角質層の水分保持機能が低下しているため、メントールが浸透しやすく刺激を感じやすい状態です。ボディローションタイプを選び、使用前に無香料の保湿剤でしっかり肌を整えることが重要です。使用後も保湿ケアを行い、乾燥が特に気になる部位(ひじ、ひざなど)への使用は控えましょう。夏場の湿度が高い時期に限定して使用するのも一つの方法です。
乾燥が進行している時期の使用やエアコンの効いた乾燥した室内での頻繁な使用、アルコール含有量の高いミストタイプの多用は避けるべきです。
オイリー肌・混合肌の方への使用アドバイス
オイリー肌の方は比較的バリア機能が強いため、メントールの刺激に対しても耐性がある傾向があります。さっぱりとした使用感のボディミストが向いており、エクストラクールタイプも比較的使いやすいでしょう。暑さによる過剰な皮脂分泌が気になる部位に重点的に使用したり、熱がこもりやすい背中や首筋の清涼感を楽しんだりできます。ただし、ニキビや炎症がある部位への使用や過度に頻繁な使用は避けましょう。
混合肌の方は部位によって皮脂の分泌量が異なるため、部位別に使い分けることがポイントです。Tゾーン(額・鼻・あご)などの皮脂分泌が多い部位にはボディミスト、頬や首など敏感な部位にはボディローションを使い分けるとよいでしょう。部位によって使用量を調整し、季節や体調による肌状態の変化に合わせて使い分けることが大切です。
どの肌質の方も、初めて使用する際は夕方以降に試すことをおすすめします。万が一肌トラブルが起きても、翌日までに落ち着くことが多いからです。
トラブル発生時の対処法
せっかくの爽快感が一転、「ピリピリする」「赤くなった」など肌トラブルが起きてしまった場合の対処法をご紹介します。
刺激を感じたときの即時対応
刺激を感じたらすぐにぬるま湯(熱すぎないもの)でメントール成分を洗い流しましょう。その後、冷たいタオルで肌を冷やして炎症を抑え、セラミド配合など、バリア機能を回復させる成分を含む低刺激の保湿剤を使用します。刺激を受けた部位は柔らかい素材の服で覆い、摩擦を避けることも大切です。
赤みやかぶれが出た場合
赤みやかぶれが出た場合はすぐに使用を中止し、少なくとも症状が落ち着くまでは使用を控えましょう。アロエベラジェルなど、消炎効果のある製品を使用して炎症を抑えます。症状が24時間以上続く場合や、水ぶくれなど重症の場合は医師の診察を受けることをおすすめします。また、メントールアレルギーの可能性もあるため、他のメントール製品との関連性を確認しておくと良いでしょう。
肌トラブルを未然に防ぐ方法
肌トラブルを未然に防ぐには、初めて使用する際は腕の内側など目立たない場所で少量試すパッチテストを行いましょう。最初は足や腕など、比較的刺激に強い部位から試し、使用前の保湿ケアを徹底することが大切です。また、「多ければ気持ちいい」は危険なので適量を守り、毎日使用せず肌の状態を見ながら使用頻度を調整するとよいでしょう。
絶対に避けるべき使用部位として、顔(特に目の周り、口の周り)、粘膜近く(唇、鼻の中など)、デリケートゾーン、傷や湿疹がある部位、日焼けで赤くなっている部位が挙げられます。
シーン別活用法と入手・保管のポイント

SHIROアイスミント製品は使用シーンを選べば、その爽快感を最大限に楽しむことができます。また、人気商品だからこそ知っておきたい入手方法や保管のコツもご紹介します。
暑さ対策としての効果的な使用シーン
屋外での使用
日中の外出時は直射日光を避け、日陰で使用しましょう。汗をかいた後は一度肌を拭いてから使用し、30分おきなど定期的に少量ずつ使用するとよいでしょう。首の後ろや手首など、血管が表面に近い部位に使用すると効果的です。帽子や日傘と併用して、熱中症対策に役立てることもできます。
スポーツ前後での活用
スポーツ前には筋肉の緊張をほぐし、リフレッシュ効果を得るために使用します。スポーツ中は休憩時に首筋や手首にスプレーして体温調節を助け、スポーツ後は全身の熱を冷まし、爽快感を得るために使用するとよいでしょう。ただし、温めた筋肉を急激に冷やすとけがの原因になるため、激しい運動直後は使用を控えましょう。
リラックスタイムでの活用
入浴後30分程度経ってから使用し、就寝前に足裏に塗ると夏の寝苦しさを軽減できます。読書やテレビ鑑賞など、静かな時間に使用して爽快感を楽しむのもよいでしょう。エアコンと併用すれば、設定温度を1〜2度高くしても快適に過ごせる利点もあります。
旅行や外出時の携帯使用
持ち運びに便利なミニサイズを活用し、電車やバスなど密閉空間での使用は周囲に配慮しましょう。観光で疲れた際の気分転換に活用したり、熱中症予防の一助として活用したりできます(ただし水分補給が基本です)。
製品の入手方法と保管のコツ
購入タイミングと入手先
SHIROのアイスミントシリーズは例年4月下旬〜8月頃に販売される季節限定品です。SHIROオフィシャルオンラインショップ、百貨店内のSHIROカウンター、直営店舗、一部の大型セレクトショップで購入できます。
確実に入手するには、SHIROの公式SNSをフォローして発売情報をチェックし、オンラインショップでは発売日の朝一番に購入手続きをするとよいでしょう。店舗で購入したい場合は開店直後の来店がおすすめです。人気店舗以外の比較的空いている店舗を探すのも一つの方法です。
効果を長持ちさせる保管方法
メントールは揮発性があり、保管方法によっては効果が薄れることがあります。直射日光を避け、冷暗所で保管し、キャップはしっかり閉めましょう。冷蔵庫での保管もOKですが、使用時の温度差に注意が必要です。高温多湿の場所(浴室など)での保管は避け、子どもやペットの手の届かない場所に保管することも大切です。
未開封の場合、製造から3年程度、開封後は6ヶ月〜1年程度が使用期限の目安です。メントールの香りや冷感が弱くなったら使用時期の目安と考えましょう。
冷蔵庫で保管すると、使用時の冷感がより強く感じられます。ただし、冷えた状態で肌につけると驚くほどの刺激を感じることがあるので、敏感肌の方は室温に戻してから使用することをおすすめします。
よくある質問とまとめ

SHIROアイスミント製品についてのFAQ
まとめ:肌質に合わせたSHIROアイスミント製品の楽しみ方
SHIROのアイスミント製品は、正しく使えば夏の暑さを忘れさせてくれる心強い味方です。ただし、その爽快感の裏には「痛み」を感じるリスクもあります。
肌質別のおすすめ製品として、敏感肌の方にはボディローション(または通常のボディミストを希釈して使用)、乾燥肌の方には保湿成分配合のボディローション、オイリー肌の方にはボディミストエクストラクール、混合肌の方には部位によって使い分ける(Tゾーンにミスト、頬にローション)方法が適しています。
最後に覚えておきたい3つのポイントは、
- 使用前の保湿ケアで刺激を大幅に軽減できること
- 効果は個人差が大きいため、少量から試して様子を見ること
- 肌コンディション、季節、体調に合わせて使用を調整すること
アイスミント製品の「痛み」は決して我慢するものではありません。心地よい清涼感を得るためには、自分の肌質や状態に合わせた製品選びと使用法が重要です。このガイドを参考に、爽やかな夏を安全に楽しんでください。
あなたのアイスミント体験についてのご質問やお悩みがあれば、ぜひコメント欄でシェアしてください。皆さまの快適な夏のお手伝いができれば幸いです。