パーカーのフードをかぶる行為に対して、「ダサい」「イキってる」といった否定的な声を耳にしたことがある人は多いでしょう。SNSやファッション掲示板では賛否両論が飛び交い、自分の着こなしに自信が持てなくなることもあるかもしれません。
しかし実際のところ、フードをかぶること自体が問題なのではなく、「かぶり方」や「組み合わせ」によって印象が大きく変わるのです。この記事では、どんなスタイルが「ダサい」と思われやすいのか、逆にどう着こなせばおしゃれに見えるのかを、データと実例をもとに詳しく解説します。
ファッションに正解はありませんが、他人からの見え方を知っておくことは自分のスタイルを磨く上で重要です。フードのかぶり方ひとつで、カジュアルな印象にも、洗練された雰囲気にも変えられることを、ぜひこの記事で確認してください。
- フードをかぶる行為は「かぶり方」次第でおしゃれにもダサくにもなる
- 実際の着用率は1〜2割程度で、周囲の評価も分かれている
- TPO・サイズ感・色選びが印象を大きく左右する

パーカーのフードをかぶる行為に対する世間の評価
ネット上でよく見られる否定的な意見
「フードをかぶるのはダサい」という声は、主にファッション系のSNSや掲示板で目立ちます。特に「イキリ」「中二病」「陰キャ感」といったネガティブなワードと結びつけられることが多く、若年層を中心に批判の対象になりやすい傾向があります。
こうした意見の背景には、フードをかぶる行為が「顔を隠している=自信がない」「目立ちたがり」といった両極端な印象を与えやすいという事情があります。また、アニメやゲームのキャラクターがフードをかぶる描写が多いことから、「二次元っぽい」というイメージも根強いようです。
実際の街中での着用率データ
2024年10月に東京・渋谷で実施された街頭観察調査では、パーカー着用者のうちフードをかぶっている人の割合は以下のようになっています。
このデータから、実際にフードをかぶっている人は全体の1~2割程度であり、決して多数派ではないことがわかります。特に20代以降では着用率が下がる傾向にあり、「大人っぽさ」を意識し始める年代では避けられがちです。
一方で、10代女性の着用率が最も高い点は注目に値します。これは後述する「韓国ファッション」の影響や、SNS映えを意識したスタイリングの流行が背景にあると考えられます。
肯定派の意見も存在する理由
否定的な声がある一方で、「フードをかぶるのはおしゃれ」「こなれ感が出る」といった肯定的な意見も確かに存在します。特にストリートファッションやスポーツMIXスタイルを好む層からは支持されており、海外セレブやインフルエンサーの着用例がSNSでシェアされることも少なくありません。
肯定派が評価するポイントは、「抜け感」「カジュアルさ」「リラックスした雰囲気」といった要素です。きちんとしすぎないラフなスタイルが好まれる現代のファッショントレンドにおいて、フードをかぶる行為は一つの表現手段として機能しています。
「ダサい」と思われやすいフードのかぶり方5パターン
フード・オン・フード(二重フード)の問題点
フード付きパーカーの上に、さらにフード付きのアウターを重ねる「フード・オン・フード」は、ファッション上級者でも失敗しやすいスタイルです。2023年のファッション誌読者アンケートでは、回答者の68%が「ダサいと感じる着こなし」の上位に挙げています。
二重フードが敬遠される最大の理由は、「首元がもたつく」「シルエットが崩れる」という視覚的な問題です。特に厚手の素材同士を重ねると、肩から首にかけてのラインが野暮ったくなり、全体のバランスが悪く見えてしまいます。
ただし、薄手のインナーフードとシンプルなアウターの組み合わせなら、レイヤードスタイルとして成立することもあります。素材の厚みとシルエットの計算が重要です。
サイズが合っていないパーカーでのフード着用
オーバーサイズのパーカーでフードをかぶると、顔が埋もれて「子どもっぽい」印象になりがちです。反対に、タイトすぎるパーカーではフード自体が小さく見え、バランスが悪くなります。
適切なサイズ感の目安は、フードをかぶったときに顔の輪郭がある程度見える程度です。フードの深さが目元を覆うほど深いと、「顔を隠している」という印象が強まり、ネガティブな評価につながりやすくなります。
特にメンズの場合、トレンドのビッグシルエットを意識しすぎて極端なオーバーサイズを選ぶと、フードをかぶったときのバランスが崩れやすいので注意が必要です。
室内や公共の場でかぶり続ける行為
ファッション以前の問題として、TPOをわきまえないフード着用は「マナー違反」と受け取られることがあります。特にレストランや公共施設の室内でフードをかぶったままでいると、「礼儀がない」「不審者に見える」といった印象を与えかねません。
海外では、銀行や高級店などで「フード・帽子の着用禁止」を明示している場所も多く、防犯上の理由から顔を隠す行為自体が敬遠されています。日本でも同様の意識が広がりつつあり、状況に応じた配慮が求められます。
全身真っ黒+フードで「イキリ感」が出るケース
黒のパーカーに黒のパンツ、黒のスニーカーという全身黒コーデでフードをかぶると、「イキっている」「中二病」といった評価を受けやすくなります。特に10代後半~20代前半の男性がこのスタイルをとると、ネット上で揶揄の対象になることも少なくありません。
この問題は、黒という色が持つ「攻撃的」「閉鎖的」なイメージと、フードをかぶることで生まれる「匿名性」が組み合わさることで起こります。モードファッションとして成立させるには、シルエットや素材の質感に相当なこだわりが必要です。
フードの紐を極端に長く垂らすスタイル
パーカーのフード紐を結ばず、だらしなく垂らしたままフードをかぶるスタイルも、「だらしない」「手入れが悪い」という印象を与えがちです。特に紐の先端がすり切れていたり、左右の長さが揃っていなかったりすると、清潔感が損なわれます。
一方で、あえて紐を抜いてすっきり見せるアレンジや、短めに調整して結ぶスタイルは、こなれた印象を与えることができます。細部のディテールにも気を配ることが、おしゃれと判断されるかどうかの分かれ目になります。
おしゃれに見えるフードのかぶり方とスタイリングのコツ
女性に人気の「韓国風フードスタイル」
2023年以降、日本の10代~20代女性の間で「韓国風フードスタイル」が定着しています。これは、オーバーサイズのパーカーでフードを浅くかぶり、前髪や顔周りの髪を見せるスタイルです。
このスタイルが支持される理由は、「小顔効果」と「こなれ感」の両立にあります。フードの縁が顔周りを覆うことで輪郭がシャープに見え、同時にリラックスした雰囲気も演出できるのです。
InstagramやTikTokでは、このスタイルの投稿に「#フードコーデ」「#オーバーサイズパーカー」などのハッシュタグが多数付けられ、若年層を中心に共感を集めています。
メンズのストリート系コーディネート実例
男性の場合、ストリートファッションの文脈でフードをかぶるスタイルが比較的受け入れられやすい傾向があります。特にスケーターやヒップホップカルチャーに影響を受けたスタイルでは、フード着用が自然な要素として機能します。
成功例としては、グレーやベージュなどのニュートラルカラーのパーカーに、デニムやカーゴパンツを合わせ、スニーカーで足元を引き締めるコーディネートが挙げられます。フードを浅めにかぶり、キャップを重ねる「フード×キャップ」のレイヤードも、ストリート系では定番の手法です。
色選びとシルエット調整のポイント
フードをかぶったときの印象は、パーカーの色によって大きく変わります。2024年の購買データによると、フード付きパーカーの人気色は以下の通りです。
グレーが最も人気なのは、「主張しすぎない」「合わせやすい」という理由からです。黒は定番ながらも前述の「イキリ感」を避けるため、他のアイテムで明るさを足す工夫が求められます。
シルエットについては、肩幅と着丈のバランスが重要です。肩が落ちすぎるとだらしなく見え、着丈が短すぎるとバランスが悪くなります。理想は、肩の縫い目が肩先から2~3cm落ちる程度、着丈はヒップが隠れるくらいです。
フードをかぶる心理と印象のギャップ
「顔を隠したい」という心理的背景
フードをかぶる行為には、「他人の視線から逃れたい」「自分を守りたい」という心理が働くことがあります。心理学の研究では、帽子やフードなどで頭部を覆う行為は「心理的な境界線を作る」行為として解釈されています。
特に人混みや知らない場所では、フードをかぶることで安心感を得られるという報告もあります。これは動物が身を隠す本能と似た反応であり、決してネガティブなものではありません。
ただし、この心理が他者からは「自信がない」「コミュニケーションを拒否している」と受け取られることがあるため、TPOに応じた使い分けが重要になります。
実は「おしゃれ目的」の人が多数派
一方で、2024年に実施されたアンケート調査では、フードをかぶる理由として「ファッションの一部」と答えた人が最も多い結果となりました。
この結果は、一般的なイメージとは逆に、多くの人が前向きな理由でフードを活用していることを示しています。特に若年層では、SNSでの見栄えやトレンドを意識した着こなしの一環として、フードをかぶる行為が選ばれているのです。
他人からどう見えるかの客観的データ
興味深いことに、「自分がどう見られているか」の認識と「実際にどう見られているか」には大きなギャップがあります。ある調査では、フードをかぶっている本人の70%が「おしゃれに見えていると思う」と答えた一方、周囲の評価では「おしゃれ」と答えたのは35%に留まりました。
この差は、自己認識と他者評価のズレを如実に表しています。特に全身のバランスやTPOといった要素は、鏡で見る自分の姿では判断しにくく、客観的な視点を持つことが難しいのです。
シーン別・フードをかぶってOKな場面とNGな場面
カジュアルシーンでの着用ガイドライン
友人との外出や休日のショッピングなど、カジュアルな場面ではフードをかぶっても問題ないことがほとんどです。特に屋外のイベントやフェス、スポーツ観戦などでは、実用的かつファッショナブルな選択として受け入れられています。
ただし、カフェやレストランなど屋内に入る際は、フードを外すのがマナーです。欧米では「屋内で帽子やフードを外す」ことが基本的なエチケットとされており、日本でもその意識が広がりつつあります。
フォーマル・ビジネスシーンでは避けるべき理由
言うまでもなく、ビジネスシーンや冠婚葬祭などのフォーマルな場では、フード付きのパーカー自体が不適切です。たとえカジュアルなオフィスであっても、会議や来客対応時にフードをかぶることは避けるべきでしょう。
「ビジネスカジュアル」が定着した現代でも、フードをかぶる行為は「幼い」「不真面目」といった印象を与えるリスクが高いため、慎重な判断が求められます。
季節や天候による適切な使い分け
フードをかぶる行為は、寒さや雨から身を守る実用的な側面もあります。冬季や雨天時にフードをかぶることは、機能性を重視した合理的な選択として理解されやすいでしょう。
夏場にフードをかぶると、「暑苦しい」「わざとらしい」という印象を与えやすいため、純粋にファッション目的であることが周囲に伝わりにくくなります。季節感を意識したスタイリングが、違和感のない着こなしには欠かせません。
パーカー以外のフードアイテムとの比較
マウンテンパーカーやコーチジャケットのフード
アウトドアブランドのマウンテンパーカーや、ストリート系のコーチジャケットに付いているフードは、パーカーのフードとは異なる印象を与えます。これらはもともと機能性重視のアイテムであるため、フードをかぶっても「実用的」という評価を受けやすいのです。
特にゴアテックスなどの高機能素材を使ったマウンテンパーカーは、アウトドアシーンだけでなく都市部でも支持されており、フードをかぶることに違和感が少ない傾向があります。
コートやダウンジャケットのフード着用
冬物のコートやダウンジャケットに付いているフードは、防寒目的が明確なため、かぶっても批判されることはほとんどありません。むしろ寒い日にフードを使わないと、「せっかくの機能を活かしていない」と思われることもあります。
ただし、ボリュームのあるファー付きフードなどは、顔が埋もれて表情が見えにくくなるため、コミュニケーションの場では外す配慮が必要です。
ジップアップパーカー vs プルオーバーの違い
ジップアップタイプとプルオーバータイプでは、フードをかぶったときの印象が微妙に異なります。ジップアップは前開きができるため、フードをかぶっても「重すぎない」印象になりやすく、スポーティーな雰囲気が強まります。
プルオーバーはカジュアル感が強く、よりリラックスした印象を与えます。どちらが良いかは好みの問題ですが、フードをかぶる前提で選ぶなら、ジップアップの方が調整しやすいという利点があります。
フードをかぶるイラストやアート表現の影響
アニメ・ゲームキャラクターの描写と現実のギャップ
アニメやゲームのキャラクターがフードをかぶっている描写は非常に多く、「ミステリアス」「クール」といったイメージで描かれることがほとんどです。しかし、この二次元の表現を現実にそのまま持ち込むと、「オタクっぽい」「痛い」という評価を受けるリスクがあります。
特に黒いパーカーでフードを深くかぶり、手をポケットに入れる姿勢は、アニメでは「かっこいい」と受け取られても、現実では「イキリ」と揶揄されることが少なくありません。
イラストレーターが好むフードの描き方
イラストの世界では、フードをかぶった人物は「影のある魅力」や「神秘性」を表現する手段として重宝されます。特に目元だけが見える構図や、フードの影が顔にかかる表現は、視覚的なインパクトが強く、作品の印象を左右する重要な要素です。
こうした表現が現実のファッションに与える影響は無視できず、特に若年層は二次元の表現を参考にスタイリングを考えることが多いと言われています。
SNS映えを意識したフードコーデの撮影テクニック
InstagramやTikTokでは、フードをかぶった写真が一定の人気を集めています。特に「顔の一部を隠す」構図は、ミステリアスな雰囲気を演出しつつ、顔全体を晒すことへの抵抗感を和らげる効果があります。
撮影のポイントは、光の当て方とアングルです。逆光でシルエットを強調したり、斜め上から撮影してフードの陰影を活かしたりすることで、印象的な一枚に仕上がります。ただし、こうした「映え」を意識しすぎると、実際の着こなしとのギャップが生まれることもあるので注意が必要です。
実際に試して確認すべきチェックリスト
フードをかぶる前に、以下の項目を確認することで、「ダサい」と思われるリスクを大幅に減らせます。
- シルエット確認:鏡で全身を見て、肩から腰にかけてのラインが崩れていないか
- 顔の見え方:フードが深すぎて表情が隠れていないか
- TPOチェック:今いる場所・これから行く場所で適切か
- 色のバランス:全身が暗すぎないか、メリハリがあるか
- 清潔感:フードや紐が汚れていないか、型崩れしていないか
- 小物との調和:バッグや靴などと全体の雰囲気が合っているか
- 季節感:気温や天候に対して不自然でないか
- 二重フード回避:フード付きアウターを重ねていないか
これらを一つずつクリアすることで、自信を持ってフードスタイルを楽しめるようになります。特に「鏡で全身を見る」ことは、自己満足と客観的評価のギャップを埋めるために不可欠です。
まとめ
パーカーのフードをかぶる行為は、それ自体が「ダサい」わけではありません。問題は、かぶり方・組み合わせ・TPOといった要素のバランスです。
データが示すように、実際にフードをかぶっている人は少数派であり、周囲の評価も分かれています。しかし、適切なサイズ感と色選び、そして場面に応じた使い分けができれば、おしゃれなスタイリングとして十分に成立します。「他人からどう見られるか」を意識しすぎる必要はありませんが、最低限のマナーと客観的な視点を持つことで、より自信を持ってファッションを楽しめるでしょう。

