- 2025年は流行に左右されない定番アイテムとして再注目
- 年齢やシーン別の着こなしで誰でもおしゃれに決まる
- 細身パンツとメリハリある色使いで流行遅れを回避
トレンチコートは春秋の定番アウターとして長年愛されてきましたが、2025年は特に注目度が高まっています。オーバーサイズやボリュームスリーブなど変形トレンチが主流となり、従来のクラシックスタイルに新しい風が吹いています。
この記事では、メンズからレディース、40代・50代・60代まで、年齢やシーンに合わせたトレンチコートの着こなし術を徹底解説します。流行遅れにならないコツや、丈別・カラー別の選び方まで、実践的な情報をお届けします。
トレンチコートとは？基本知識をおさらい
トレンチコートは第一次世界大戦時にイギリス軍が塹壕戦で着用していた防水型コートが起源です。優れた耐久性と防水性を持ち、戦闘服の機能美をベースにしたデザインが特徴となっています。
現在ではファッションアイテムとして定着し、ダブルボタンの前開き、肩のエポレット、ウエストベルトといった伝統的なディテールが受け継がれています。防風・防塵機能に優れ、春秋の季節の変わり目に重宝されるアイテムです。
トレンチコートの魅力は、ビジネスシーンからカジュアルまで幅広く対応できる万能性にあります。スーツの上に羽織ればきちんと感を演出し、デニムと合わせればこなれたカジュアルスタイルが完成します。
2025年トレンチコート最新トレンド
2025年のトレンチコートは、クラシックな定番デザインを維持しながらも、新しいシルエットや着こなし方が注目されています。特に目立つのが以下のトレンドです。
オーバーサイズとボリュームスリーブ
定番シルエットがコンサバな印象になりがちなのに対し、オーバーサイズやボリュームスリーブの変形トレンチが主流となっています。ベルトでブラウジングすることで、リラックス感と今っぽさを両立できます。
ワイドパンツやIラインスカートと合わせると、こなれた印象に仕上がります。オーバーサイズを選ぶ際は、インナーダウンのレイヤードも可能になるため、3シーズン着回せる点も魅力です。
マキシ丈が再注目
2025年春夏は、膝下のマキシ丈トレンチコートがトレンドに決定しました。ストレートなラインのマキシ丈は存在感があり、コーディネートの主役になります。
ドリス・ヴァン・ノッテンなど有名ブランドが相次いでマキシ丈を発表しており、流行り廃れのない定番アイテムとして投資価値があります。ラフに着るだけで旬のシルエットが叶うのも魅力です。
上記グラフは、トレンチコートの丈別人気トレンドの推移を示しています。2025年はロング丈とショート丈の人気が高まり、従来主流だったミディアム丈から二極化する傾向が見られます。
変形デザインと素材のバリエーション
定番のコットン素材だけでなく、リネンやナイロンなど軽めの素材が入ったトレンチコートが登場しています。ボタンレスやノーカラーなど変化球デザインも増えており、羽織ったときに軽やかでやわらかい印象を与えます。
秋冬に着こなすなら、保温性に優れたウール生地を使用したモデルが狙い目です。フランネルやメルトンといった秋冬コート定番の生地で仕立てられたトレンチコートは、コットン製と比べてドレッシーで大人っぽいエレガントな雰囲気を演出できます。
年齢別トレンチコート着こなし術
トレンチコートは年齢を問わず着こなせるアイテムですが、年代ごとに意識したいポイントが異なります。ここでは40代、50代、60代それぞれの着こなしテクニックをご紹介します。
40代のトレンチコート着こなし
40代はきれいめとカジュアルのバランスを意識することが大切です。通勤シーンでは黒のパンツと合わせて縦のラインを強調し、クールな印象を演出できます。
カジュアルシーンでは、ワイドパンツとの組み合わせでハンサムな雰囲気を楽しめます。オーバーサイズのトップスと合わせてもカジュアルになりすぎず、メンズライクな仕上がりに。足元はスニーカーでよりカジュアルに、パンプスで女性らしさを残しつつハンサムに決まります。
デザイン性のあるトレンチコートを選ぶのも40代ならではの楽しみ方です。ギャザースリーブや大きめの襟がポイントになったデザインは、シンプルなインナーでも華やかな印象を与えます。
50代のトレンチコート着こなし
50代は上品さと落ち着き感を意識しつつ、適度にカジュアルを取り入れることがポイントです。体型の変化が気になる場合は、ゆったりめのロング丈トレンチを選ぶと、今っぽいリラックス感を演出しながら体のラインを拾わずに着こなせます。
カラーは王道のベージュ、ネイビー、カーキ、ブラックなどベーシックな色が無難です。特にベージュは顔映りがよく柔らかい印象に、ネイビーは落ち着いた雰囲気で知的な印象を与えます。
インナー選びも重要で、白のTシャツはどんなトレンチコートとも相性抜群です。小物で華やかさをアップさせることで、同じコートでも印象が大きく変わります。
60代のトレンチコート着こなし
60代の着こなしは品のあるシルエットと長さ選びが最も重要です。ぴったりサイズか少し長めの膝丈くらいの長さがおすすめで、大きすぎてダボっとしたり小さすぎてパツパツになるのを避けましょう。
インナーで大人の女性を演出することも大切です。白のシャツやニットを選ぶと、トレンチコートのクラシックな雰囲気とマッチして上品な印象に仕上がります。
小物使いで華やかさをプラスするのも効果的です。質の良いバッグやスカーフ、アクセサリーを合わせることで、シンプルなトレンチコートでも洗練された着こなしが完成します。
上記データは、年齢層別のトレンチコート着用率を示しています。特に50代での着用率が高く、定番アウターとしての地位を確立していることがわかります。
メンズトレンチコート着こなしの基本
メンズのトレンチコートは、オンオフ問わず羽織るだけで着こなしをエレガントな表情に格上げしてくれる大人顔アウターです。ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも活躍する万能アイテムといえます。
ビジネスシーンでの着こなし
スーツの上に羽織る場合は、ネイビーやベージュ、ブラックなど落ち着いたカラーを選ぶのが基本です。春のトレンチコートはスプリングコートとも呼ばれ、防風・防塵コートとして重宝されます。
フロントを開けた軽やかなスタイルで早春の爽やかな時期をかっこよく颯爽と歩けます。不意の雨にも大事なスーツを汚さずに済むため、実用性も抜群です。
カジュアルシーンでの着こなし
カジュアルシーンでは、メッシュ地のトップスや華奢なベルト、ワイドパンツを合わせたメリハリのあるアイテム使いがおしゃれです。定番のジャケパンスタイルも、細部のさりげない着こなしテクニックで今っぽいモードな雰囲気に仕上がります。
フーディをインナーに取り入れるのも今年らしいスタイリングです。テック系・スポーツ系に見られる高い襟のフーディを組み合わせることで、スパイス的な感覚でスポーティなアイテムをミックスした新鮮なレイヤードが楽しめます。
秋冬のメンズトレンチコートは、ウール生地を使用したモデルが狙い目です。フランネルやメルトンといった秋冬コート定番の生地で仕立てられたものは、保温性に優れドレッシーで大人っぽいエレガントな雰囲気を演出できます。
丈別トレンチコート選び方と着こなし
トレンチコートには大きく分けてショート丈、ミディアム丈、ロング丈の3種類があります。それぞれの特徴と着こなし方を理解して、自分に合った一着を選びましょう。
ショート丈トレンチコート
ショート丈はヒップに裾がかかる程度の長さで、ジャケットのように気軽に羽織れるのが魅力です。バランスを取りやすい丈感なので、身長がそこまで高くない方でもコートに着られている感が出にくいのがメリットです。
重心が下がらないのでどんなボトムスとも合わせやすく、若々しくフレッシュな印象を与えます。2024年から2025年にかけて、ショート丈トレンチの人気が急上昇しており、今っぽいスタイリングが叶います。
ただし、カジュアルな印象が強くなるため、ビジネスやフォーマルなシーンには不向きです。休日のカジュアルコーデやワンマイルウェアとして活躍します。
ミディアム丈トレンチコート
ミディアム丈は膝上からひざ丈くらいまでの長さで、最もバランスが取りやすく万能な丈感です。背丈を気にせず着ることができ、誰でも合わせやすいのが特徴です。
流行にも左右されず長く使えるため、トレンチコートの丈感に迷ったらミディアム丈がおすすめです。ビジネスシーンからカジュアルシーンまで、幅広く対応できる実用性の高さも魅力といえます。
ロング丈トレンチコート
ロング丈は膝下まである長めの丈で、長さがたっぷりある分存在感があってコーディネートの主役になります。最もトレンドライクな丈感で、ラフに着るだけで旬のシルエットが叶うのが最大の魅力です。
オーバーサイズのインナーにゆったりシルエットのロング丈を羽織れば、コーディネートが一気に今っぽくなります。ただし、ロング丈は丈が長い分、小柄な低身長の方だとコートに着られている感が出やすいので、サイズ選びは慎重に行いましょう。
2025年はマキシ丈のトレンチコートがトレンドとなっており、ストレートなラインのロング丈が多数のブランドから登場しています。
2025年の人気割合を見ると、ロング丈が最も高い支持を集めていますが、ショート丈の伸び率が目覚ましく、今後さらに人気が高まる可能性があります。
流行遅れにならないトレンチコート着こなしのコツ
トレンチコートは定番アイテムですが、着こなし方を間違えると流行遅れに見えてしまうことがあります。ここでは、今っぽく見せるための2つの重要なポイントをご紹介します。
細身シルエットのパンツを合わせる
トレンチコートに合わせるパンツのシルエットが太すぎると、トレンチコートが本来持つ上品なシルエットが損なわれ、流行遅れに見えてしまいます。
裾に向かって細くなっているパンツは足元がすっきり見えるだけでなく、トレンチコートがおしゃれに見えるYラインシルエットを簡単に作ってくれます。スキニーパンツやテーパードパンツといった、裾に向かって細くなっているパンツがおすすめです。
コーデに色のメリハリをつける
コーデに色のメリハリを付けることで、シルエットや輪郭がはっきりし、全体が引き締まって見えます。特に、暗めのボトムス＋明るめのトップスの組み合わせは、視線を上に誘導しスタイルアップ効果を狙った着こなしができます。
ベージュのトレンチコートにはボトムスは濃いめカラーが似合います。ベージュやブラウンなど絶妙カラーが多いトレンチだからこそ、トップスはクリアな白にすることで、ぼやけがちな印象を回避して顔映りよく仕上がります。
ベルトの結び方にも工夫を
トレンチコートのベルトは、結び方によって印象が大きく変わります。2025年のトレンドは後ろで結んでざっくり羽織るスタイルです。バックリボン結びやワンテール、バック片リボン結びなど、後ろで結ぶことでこなれ感が出ます。
フェミニン派は華やかさのあるダブルテールやバックリボン結び、カジュアル派は垂らしたベルトにこなれ感が漂うワンテールがおすすめです。オフィス向けにはネクタイ結びやバックフロント結びで後ろ姿が美しく決まります。
カラー別トレンチコート着こなし術
トレンチコートには様々なカラーがありますが、それぞれの色によって合わせるアイテムや印象が変わります。ここでは定番カラー別の着こなし方をご紹介します。
ベージュトレンチコート
ベージュはトレンチコートの王道カラーで、顔映りがよく柔らかい印象を与えます。春のやわらかな陽射しに似合う淡いカラーで、ボタンも同系色のものが合わせやすいでしょう。
インナーも白で統一してピュアな着こなしにするのがおすすめです。ただし、肌色に近いためぼやけて見えることもあります。そういう時には、ホワイトパンツの爽やかな色を足せば、着こなしに清潔感が漂うようになります。
ベージュにブラウンなどを合わせてしまうと、どうしても老けて見えてしまうので注意が必要です。ホワイトのように明るい色、もしくはネイビーやブラックのようなハッキリとした色を合わせると、ベージュの美しさが際立ちます。
ネイビートレンチコート
ネイビーは落ち着いた雰囲気で知的な印象を与え、ビジネスシーンにも最適なカラーです。フォーマルさも漂いますし、着こなしが引き締まります。
ただし、全身が重たく見えてしまう可能性があるため、コーディネートでカバーする必要があります。ホワイトのタートルネックを差し込むことで明るさを足したり、ボトムスをホワイトにするのも効果的です。
ネイビーと相性の良いグレーの配色を使いつつ、チェック柄パンツを合わせると、品のあるコーディネートとして完成します。30代・40代男性にピッタリな着こなしといえるでしょう。
ブラックトレンチコート
ブラックのトレンチコートは、仕事もプライベートも忙しい大人にはおすすめのカラーです。ベージュよりも季節感が出にくいので1年を通して着まわせます。
シンプルなきれいめコーデには、柄スカーフでスパイスを加えてオンリーワンの存在感を出せます。赤パンプスの大人仕様の色っぽさでコーデを締めるのも効果的です。
存在感のあるブラックのトレンチコートにはVネックニットを合わせて、首まわりをすっきりさせましょう。トップスはベーシックカラーではなく、春らしい白のトップスを選んで抜け感を見せるのがポイントです。
カーキトレンチコート
カーキはこなれ感が出る色で、カジュアルコーデにぴったりです。ベージュよりも暗色のカーキの方が落ち着いて見えるため、トレンチコート初心者さんにもおすすめのカラーといえます。
カーキのトレンチコートはベージュよりもカジュアルなアイテムに似合いやすく、スニーカーを合わせても洗練された印象に見せてくれます。秋らしいベージュトップス×ブラウンスカートの組み合わせで季節感ある大人コーデに仕上がります。
| カラー | 印象 | 相性の良いアイテム | 適したシーン |
|---|---|---|---|
| ベージュ | 柔らかい、上品 | ホワイト、ネイビー、ブラック | ビジネス、デート、カジュアル |
| ネイビー | 知的、落ち着き | ホワイト、グレー、チェック柄 | ビジネス、フォーマル |
| ブラック | 都会的、シック | ホワイト、柄物小物、カラーパンプス | 通年、オールシーン |
| カーキ | こなれ感、カジュアル | ベージュ、ブラウン、スニーカー | カジュアル、休日 |
上記の表は、トレンチコートのカラー別の特徴と相性の良いアイテムをまとめたものです。自分のライフスタイルや好みに合わせて選びましょう。
シーン別トレンチコートコーディネート
トレンチコートはシーンに応じて様々な着こなしができる万能アイテムです。ここではきれいめとカジュアル、それぞれのシーン別コーディネートをご紹介します。
きれいめコーディネート
通勤やデートなど、きちんと感を出したいシーンではパンツ合わせが大人っぽさやデキる女感をアップさせます。黒のパンツと合わせることで縦のラインが強調されクールな印象になります。
足元はローファーやパンプスを合わせるときちんと感のあるコーディネートに仕上がります。女性らしさは残しながら、かっこいい印象を与えたい方におすすめです。
ワンピースとトレンチコートの組み合わせも上品です。襟や袖にボリュームがあるトレンチコートは、チュールなどふわふわした素材のロングスカートを合わせるとやわらかいシルエットになり、女性らしいフェミニンな印象を与えます。
カジュアルコーディネート
休日やワンマイルシーンでは、ゆるっとカジュアルやスポーティ合わせでこなれ感を演出できます。着こなしのコツはあえて「パパのコートを着てきた」ようにざっくり羽織ること。その抜け感がオシャレへの近道です。
ロゴTとスキニーデニムを合わせたカジュアルコーデも、トレンチコートを羽織れば一気に大人カジュアルに変身します。足元はスニーカーを選ぶとよりカジュアルダウンし、程よい外しを入れられます。
トレンチコートにボーダーカットソー、デニムという定番コーデを小物使いで女性らしく合わせるのもおすすめです。ショートトレンチなら156cmの小柄な方が着てもお尻まですっぽり隠れる丈感で、新鮮な印象を与えます。
トレンチコートに合わせる小物選び
トレンチコートコーデには小物選びも重要です。シンプルな色やデザインのトレンチコートが多いので、小物でアクセントを加えることでより洗練された着こなしが完成します。
靴・ブーツ選び
トレンチコートは縦にストンと落ちるIラインシルエットが多いので、足元にショートブーツでアクセントを置くとバランスよく見えます。秋冬のトレンチコートスタイルにショートブーツの重厚感をプラスすれば、より季節感が出ます。
革靴やローファーも相性抜群です。トレンチコートは適度なハリがあり、きれいめな印象が強いアイテムなので、ドレス感のある革靴やローファーを合わせることで、それぞれのアイテムの印象が相まって大人っぽく上品な雰囲気にまとまります。
スニーカーを投入すればカジュアルダウンして、程よい外しを入れられます。スニーカーのスポーツテイストが加わることで、こなれ感を出すこともできます。
バッグ選び
トートバッグなど大きめのバッグとの相性もばっちりですが、小さめのバッグを合わせることでより女性らしいやわらかい雰囲気になり、華奢な印象に仕上がります。
きちんと感のあるバッグをトレンチコートに合わせることで、いつものコーディネートもより華やかに着こなせます。チェーンバッグを合わせてさりげなくモード要素を取り入れると、さらにおしゃれ偏差値がアップします。
帽子・スカーフ
シンプルなデザインのトレンチコートには、ベレー帽などの帽子を合わせるとこなれ感のある大人な雰囲気になります。帽子をかぶることで顔回りの印象も華やかになるので、何か物足りないなというときにもおすすめです。
スカーフを巻いた意外性のあるスタイリングで、一歩周りと差をつけることもできます。華やかさも高まるので、女性らしく仕上げたいときに効果的です。グローブをプラスするのも2025年のトレンドで、今っぽいアクセントになります。
上記グラフは、トレンチコートに合わせる小物の人気度を示しています。ショートブーツが最も人気で、次いでローファーや革靴といった足元アイテムが上位を占めています。
まとめ
トレンチコートは2025年も流行に左右されない定番アイテムとして注目を集めています。オーバーサイズやマキシ丈といった新しいトレンドを取り入れつつ、自分の年齢やライフスタイルに合った着こなしを見つけることが大切です。
細身パンツとの組み合わせや色のメリハリを意識することで、流行遅れにならない今っぽいスタイリングが完成します。丈感やカラー、小物選びにもこだわって、トレンチコートの魅力を最大限に引き出しましょう。
春秋だけでなく、インナーダウンとのレイヤードで3シーズン着回せるのもトレンチコートの大きな魅力です。ぜひこの記事を参考に、あなたにぴったりの一着を見つけて、おしゃれなトレンチコートスタイルを楽しんでください。