- ボーダーは「ダサい」のではなく「着こなしが難しい」だけ
- 細ピッチ×ダークトーン×名品ブランドで大人の余裕が生まれる
- 30代は「きれいめカジュアル」にボーダーを足すのが正解
「ボーダー メンズ」で検索すると、予測キーワードに「ダサい」が出てくる。
爽やかで定番のはずのボーダーが、なぜネガティブなイメージを持たれるのか。実は、ボーダー自体がダサいわけじゃない。選び方と着こなし方を間違えると、途端に野暮ったく見えてしまうのが真相です。
この記事では、メンズのボーダーが「ダサい」と言われる本当の理由から、30代・40代でもおしゃれに着こなせる実践テクニックまで徹底解説します。読み終わる頃には、クローゼットのボーダーTシャツが”使える定番”に変わっているはずです。

ボーダーがダサいと言われる5つの理由
まずはボーダーが敬遠される理由を客観的に見ていきましょう。ファッション関連のアンケートやSNSの声を分析すると、主に5つの理由が浮かび上がります。
このグラフが示すように、最も多いのは「人とかぶる」という指摘です。ボーダーは定番すぎるがゆえに、街を歩けば同じような格好の人と鉢合わせしてしまう。デザインがかぶると、無地の服以上に気まずさを感じるのも理由のひとつでしょう。
次に多いのが「太って見える」という視覚効果の問題。横線は目線を横に広げるため、どうしても膨張して見えがちです。特に太いピッチのボーダーは、体型カバーどころか逆効果になることも。
そして「子供っぽい」という印象。ボーダーはカジュアルの象徴的な柄なので、何も考えずに着ると幼く見えてしまいます。30代・40代がオーバーサイズのボーダーをラフに着こなすと、最悪の場合「イタい」と思われるリスクさえあります。
加えて、「着こなしが難しい」というハードルの高さ。ボーダーはシンプルに見えて、実は合わせるアイテムやバランスに気を配らないと野暮ったくなる、上級者向けのアイテムなのです。
最後に「安直な印象」。「とりあえずボーダー着とけばおしゃれでしょ」という安易な考えが透けて見えると、周囲からは「ファッションに無頓着」と受け取られかねません。
ボーダーは実は難易度が高いアイテム
ボーダーが難しい理由をもう少し深掘りしましょう。一見すると「無地に柄が入っただけ」と思われがちですが、実はファッションの中級者〜上級者向けのアイテムです。
まず、柄物は無地よりカジュアル度が高いという大原則があります。無地のTシャツなら多少ラフに着ても許されますが、ボーダーになった途端、カジュアル要素が強まり、子供っぽさが出やすくなります。
さらに、ボーダーはもともとフランスの船乗りや漁師のワークウェア(バスクシャツ)が起源。ミリタリー由来のアイテムなのに、現代では「マリン」「爽やか」「カジュアル」といったイメージが強いため、大人の男性が着ると文脈がズレやすいのです。
制作サイド、つまりブランド側も苦労しています。ボーダー柄という決まったフォーマットの中で、ピッチ幅、配色、シルエット、生地感といった要素を調整しながらオリジナリティを出すのは至難の業。ベーシックに作れば凡庸になるし、攻めすぎると奇抜になる。そんな微妙なバランスの上に成り立っているアイテムを、私たちが「適当に選んで適当に着る」のは、実はかなりリスキーなのです。
ダサくならないボーダーの選び方【3つの鉄則】
では、どんなボーダーを選べば失敗しないのか。ここでは3つの鉄則を紹介します。
| 項目 | NG例 | OK例 |
|---|---|---|
| ピッチ幅 | 3cm以上の太ピッチ | 1cm前後の細ピッチ |
| 配色 | 原色系(赤×白、黄×青) | ネイビー×白、黒×グレー |
| ブランド | ノーブランドの安価品 | セントジェームス、オーシバルなど名品 |
鉄則1:細ピッチを選ぶ
ボーダーの幅は1cm前後の細ピッチが鉄板です。太いボーダーはカジュアル度が高く、子供っぽい印象が強まります。逆に細ピッチなら落ち着いた大人の雰囲気を保ちつつ、ボーダーのアクセントも楽しめます。
また、細ピッチは視覚的にもスッキリ見えやすく、太って見えるリスクを軽減できます。体型が気になる方は、なおさら細めを選びましょう。
鉄則2:落ち着いた配色を選ぶ
配色はネイビー×白または黒×グレーが王道。フレンチカジュアルの定番でもあり、爽やかさと大人っぽさを両立できます。
明るい色(白ベース)は膨張して見えやすいので、体格が良い方はダークトーンをメインにした配色がおすすめ。ネイビーベースに白のボーダーなら、春夏でも爽やかさを保ちながら引き締まった印象を与えられます。
鉄則3:名品ブランドを選ぶ
ボーダーはブランド選びが成功の8割を決めると言っても過言ではありません。特にバスクシャツの名門ブランドなら、生地の厚み、シルエット、色味のバランスが計算し尽くされているため、着るだけで様になります。
代表的なブランドは以下の通り。
| ブランド名 | 特徴 | 価格帯 |
|---|---|---|
| SAINT JAMES (セントジェームス) |
フレンチマリンの代名詞。地厚なコットンで耐久性抜群 | 約8,000〜12,000円 |
| ORCIVAL (オーシバル) |
柔らかな着心地とシンプルなデザインが特徴 | 約7,000〜11,000円 |
| agnès b. (アニエスベー) |
肉厚で型崩れしにくい。長く着られる定番 | 約6,000〜10,000円 |
| A.P.C. (アーペーセー) |
細ピッチ中心で上品。きれいめスタイルに最適 | 約8,000〜13,000円 |
これらのブランドは20代〜40代まで幅広い世代に支持されており、流行に左右されず長く着られるのも魅力です。最初の一枚は、迷わず名品ブランドから選びましょう。
30代メンズがボーダーをおしゃれに着こなす4つのテクニック
選び方がわかったところで、次は着こなし方です。30代・40代の男性がボーダーを取り入れる際に意識すべきポイントを4つ紹介します。
テクニック1:きれいめアイテムと組み合わせる
ボーダーはカジュアルなので、きれいめアイテムで中和するのが基本戦略です。具体的には、スラックスやチノパン、テーラードジャケットといったキレイめアイテムと合わせることで、大人の余裕が生まれます。
例えば、ネイビーのボーダーTにベージュのスラックス、足元は革靴かきれいめスニーカー。これだけで「フレンチカジュアル」の雰囲気が完成します。ジーンズと合わせるなら、ダメージ加工のないきれいめデニムを選びましょう。
テクニック2:タックインでメリハリをつける
ボーダーTをタックイン(パンツに裾を入れる)すると、一気に洗練された印象になります。特にスラックスやチノパンとの相性が良く、腰位置が高く見えてスタイルアップ効果も期待できます。
タックインする際は、少したゆませるのがコツ。ピシッと入れすぎると窮屈に見えるので、自然なゆとりを持たせましょう。
テクニック3:インナー使いで子供っぽさを回避
30代以降は、ボーダーを一枚で着るよりインナーとして活用するのが賢い選択です。シャツやジャケットの下に着ることで、ボーダーがアクセントになりつつ、子供っぽさを抑えられます。
白シャツの前を開けてボーダーをチラ見せしたり、カーディガンのインナーにしたり。レイヤードスタイルなら、カジュアルな中にも大人の工夫が感じられます。
テクニック4:テーマを決めてコーデする
ボーダーを着る時は、「フレンチカジュアル」「マリンスタイル」「大人カジュアル」など、明確なテーマを決めると失敗しにくくなります。
例えば「フレンチカジュアル」なら、ボーダーT×ベージュスラックス×革靴。「マリンスタイル」なら、ボーダーT×白パンツ×デッキシューズ。テーマがあると、小物選びやカラー配分もブレません。
年代別おすすめボーダーコーデ
ボーダーの着こなしは年代によって少しずつ変わります。ここでは20代〜40代までの年代別おすすめコーデを紹介します。
このグラフが示すように、年齢が上がるにつれて「カジュアル度」は下がり、「きれいめ度」と「ブランド重視度」が上がる傾向にあります。つまり、30代・40代はボーダーを着る際、よりきれいめに寄せ、質の良いブランドを選ぶことが成功の鍵になるのです。
20代:トレンドを楽しむカジュアルスタイル
20代はボーダーをカジュアルに楽しめる年代。太めのピッチや明るい配色にも挑戦しやすく、デニムやショートパンツと合わせたラフなスタイルが似合います。ただし、清潔感だけは忘れずに。ヨレたTシャツやダメージの強すぎるジーンズは避けましょう。
30代:きれいめカジュアルへのシフト
30代は「きれいめカジュアル」がキーワード。細ピッチのボーダーをスラックスやチノパンと合わせ、足元は革靴かきれいめスニーカーで締める。ジャケットを羽織れば、ちょっとした食事やデートにも対応できます。
インナー使いも積極的に取り入れて、子供っぽさを回避しましょう。白シャツの下にボーダーを仕込むだけで、洗練された印象になります。
40代:上質なブランド×大人の余裕
40代は「大人の余裕」を見せる年代。セントジェームスやオーシバルといった名品ブランドの地厚なバスクシャツを選び、シンプルに着こなすのが正解です。
配色はネイビー×白が鉄板。スラックス×ローファーでフレンチカジュアルに仕上げれば、年齢相応の品格が漂います。アクセサリーや時計などの小物にもこだわると、さらに格上げできます。
季節別ボーダーの着こなし方
ボーダーは年中着られる万能アイテムですが、季節ごとに少し工夫すると、より魅力的に着こなせます。
春:軽やかなレイヤードスタイル
春は気温の変化が激しいので、レイヤードスタイルがおすすめ。ボーダーTの上にカーディガンやライトジャケットを羽織れば、脱ぎ着で温度調節できます。明るいベージュやライトグレーのアウターと合わせると、春らしい爽やかさが出ます。
夏:一枚でサマになる名品を
夏は一枚で着る機会が増えるので、シルエットと生地感にこだわった名品を選びましょう。地厚なバスクシャツなら透け感もなく、一枚でも様になります。白パンツやショートパンツと合わせてマリンスタイルを楽しむのも良いでしょう。
秋:インナー使いで奥行きを
秋はボーダーをインナーとして活用する季節。白シャツやデニムシャツの下に着て、前を開けてボーダーをチラ見せ。カーディガンのインナーにしても良いでしょう。秋らしいブラウンやカーキのアウターと合わせると、季節感が出ます。
冬:ジャケットやコートのインナーに
冬はテーラードジャケットやステンカラーコートのインナーとして活躍します。ボーダーがチラッと見えるだけで、コーデに遊び心と華やかさが加わるのです。寒い日は、ボーダーの上にニットを重ねるのもおしゃれです。
やってはいけないボーダーNG集
ここまでおすすめの着こなしを紹介してきましたが、逆にやってはいけないNG例も知っておきましょう。
このグラフは、ファッション関係者やアンケート調査で「NG」とされた着こなしパターンの割合を示したものです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
NG1:太ピッチ×派手な配色
3cm以上の太いピッチに、赤×白や黄×青といった派手な配色は、30代以降には子供っぽすぎます。まるで囚人服や海賊コスプレのように見えてしまうリスクも。細ピッチ×落ち着いた配色を選びましょう。
NG2:全身ボーダー
トップスもボトムスもボーダーという組み合わせは、視覚的にうるさく、統一感を欠きます。ボーダーは必ずトップスだけに留めましょう。
NG3:ボーダーパンツ
ボーダー柄のパンツは、どんなに工夫しても膨張して見えるため避けた方が無難です。パンツは無地かシンプルな柄に留め、ボーダーはトップスで楽しみましょう。
NG4:ヨレヨレの安物ボーダー
安価なボーダーTは生地が薄く、すぐにヨレたり色褪せたりします。質の良いブランド品を選べば長く着られるし、着るだけで様になるので、結果的にコスパが良いのです。
NG5:オーバーサイズ×超ラフな着こなし
トレンドだからといって、オーバーサイズのボーダーをダボッと着るのは30代以降にはリスキー。子供っぽいだけでなく、だらしない印象を与えかねません。ジャストサイズか、少しゆとりがある程度に留めましょう。
ボーダーを味方につけて、おしゃれの幅を広げよう
ボーダーは「ダサい」のではなく、「選び方と着こなし方次第で印象が180度変わる」アイテムです。細ピッチ、落ち着いた配色、名品ブランドという3つの鉄則を守り、きれいめアイテムと組み合わせれば、30代・40代でも十分におしゃれに着こなせます。
特に、セントジェームスやオーシバルといったバスクシャツの名門ブランドは、一枚持っているだけで着回しの幅がグッと広がります。タックインやインナー使いといったテクニックを駆使して、フレンチカジュアルの雰囲気を楽しんでください。
ボーダーを味方につければ、コーデの選択肢が増え、日々のファッションがもっと楽しくなるはずです。

